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気圧計

気圧計について

<アネロイド気圧計>
  アネロイドとは、液体を使用しないという意味でカタログの一般用の中心部の皮状に見えるのが空盒です。空盒は弾力性のある皮状の金属板を密封し、内部を真空にしたものです。大気圧の変化によって空盒が伸縮するのをテコの原理で拡大し、指示するものです。
              

用途
一般気象観測の他船舶や携帯用では登山、測量などに使用。
選び方
一般用は自記気圧計と同じですが、船舶に使用の場合は振動に対応できる船舶用を使用します。携帯用は高度によって気圧変化を目盛したもので、気象観測には使用できませんがhPaやmmの目盛が付いているものは、両方に使用できます。また、性能的にバネの弾性が、気温によって変化しますので、温度補正された製品が良品です。
取扱い方
指示値は、前面のガラスを軽く指先でたたき落ち着かせてから読み取ります。

<フォルタン型水銀気圧計>
  本器は硝子管の一端を封じ他端を開口し、その中に水銀を充填して開口部を下にして水銀槽中に直立させた液柱型の圧力計です。水銀槽の牙針面から硝子直管内の水銀頭までの高さがその時の気圧を示すというトリチェリー氏の原理を応用したものです。目盛尺は外側のパイプに直接刻まれているのが特長です。
               

用途
 気象庁検定付のものもありますが、これは主に気象観測の気圧測定に使用されます。また精度が保証されますので、気圧測定用と同時に各種気圧計の標準器としても広く利用されています。
  目盛範囲:400~810mmHg 535~1080hPa
  副   尺:0.1mmHg 0.1hPa
  大 き さ:120×10×10cm
取扱い方
 フォルタン型水銀気圧計は運搬時に注意を要します。写真に見るような観測状態から運搬する時は、下部の水銀槽直下の押上ネジを廻して、水銀槽及びガラス直管内に水銀を一杯に充満してから静かに倒立させ、次に水銀の温度膨張の間隙をつくるため、今廻したネジを一回転ゆるめてから、倒立のまま静かに運びます。 再び観測する時は、押上ネジを一回転しめてから静かにおこし、掛金具に垂直に固定します。 次に押上ネジを少しづつゆるめ、下降ろしてくる水銀頭を確認してから、水銀槽内の牙針に接するまで水銀を下降させて、観測準備完了です。 ここで本器を保管しておくだけの場合は目盛線1080hPa附近で水銀頭を止めておくのがよい方法です。