1. 気象用計器
  2. 自記計器について

自記計器について

<自記温度・湿度計>
  温度計はバイメタル(熱膨張係数の異なる金属を二枚合わせた板)式で、バイメタルを湾曲にして使用し、湿度は人間の毛髪を使用してそれぞれの受感部が伸縮する動きを拡大して記録するものです。
               

用途
一般気象観測、空調、学校、病院、倉庫など。
選び方
①自記円筒時計はゼンマイ式1、7日切替、電池式(クォーツ)は1、7日切替です。
②自記ペンはカートリッチペンです。
③その他のタイプでは、1ヶ月記録のものもあります。
③性能は、気象庁検定付が同等品がよい。
取扱い方
 一般気象観測では百葉箱の中に入れて使用、室内の場合は直射日光、ふく射熱等の影響がない場所で。時々毛髪とバイメタルの埃を毛筆で取らないと感度が悪くなります。又、記録が急激に上下にずれるような場合は修理します。次に示度調整が必要な時は、温度湿度の変化のない室に1時間以上置き、記録が直線で書くようになってから正しく比較できる通風乾湿計などで合わせます。

<自記気圧計>
  自記気圧計は、大気圧の変化の記録で、その原理は、内部から真空になっている蛇腹状のベローズが、大気の圧力変化で伸縮するので、これを拡大して記録します。温度補正はバイメタルで行われています。
               

用途
一般気象観測、空調、学校、病院、倉庫等、船舶関係にも使用。
選び方
①記録内容は1、7日、31日切替です。
②性能は、気象庁検定付が同等品でベローズの体積の大きい製品がよい。
取扱い方
 設置場所は、気温の変化が少ない、振動や埃がなく、直射日光の当たらない所で、窓が少なく外部の風により室内の気圧が左右されない所。示度調整は、設置場所が高地の場合と指示値がずれている場合は正しく比較できる製品で合わせます。